赤外線センサーのスタンドについて。

E-Carb標準IR(赤外線)センサーは非常に軽量に作られていますので、センサースタンドの支点(マグネット部など)からある程度の距離があっても、振動はほとんど誘発されません。

ただし、センサースタンドの固定が弱い場合などは、スタンド自体が振動することにより、誤動作の原因となる可能性があります。

よって、振動が激しいエンジンや駆動条件がある場合は、マグネット・フレキシブルスタンドではなく、リジッドなスタンドをご利用ください。

赤外線センサーの出力可視化について。

IR(赤外線)センサーの出力が見たい場合、例えば、センサーが反応しない状態で、センサーが故障しているのかE-Carb本体が故障しているのか分からない場合、PCカメラを起動してセンサーを撮影すると、出力された赤外線が映る場合があります。

カメラが対応している光の波長域によりますが、暗視対応しているカメラやUSBウェブカメラは、ほとんどの場合この方法により可視化が可能です。

エアベント機能の多用について。

始動しにくい場合に、AirVent機能を連続して使用している場合がありますが、この機能は、エンジンを初めて燃料系統に接続する際に、燃料ポンプからインジェクターまでの空気を排出するためのものです。

よって、既に油路が燃料で満たされている場合、AirVentにより大量の燃料が噴射され、その後のクランキングでプラグを濡らしてしまい、始動性を余計に悪化させる可能性があるため、基本的に本来の目的以外では使用しないでください。

E-Carbに設定されている始動用の噴射は、既定で十分な燃料が供給されますので、

  • IRセンサーの取り付け位置が正確か。
  • 火花が飛んでいるか。→SparkCheckで確認可能。
  • 燃料が噴射されているか。→PreFuelで視聴可能。
  • 空気がシリンダーまで吸気されているか。

の4つが成立していれば初爆は必ず起きます。

よって、数回転クランキングして初爆が起きない場合、まずはこれらのチェックをお願いします。

始動時の点火時期調整について。

始動時の標準点火時期を修正しました。順次ベースデータセットに反映していきますので、これまでマニュアルで調整いただいていた場合は、調整不要となります。

なお、マニュアル調整機能はそのまま継続しておりますので、点火時期が特殊な機種に関しては、これまでと同様に適宜調整をお願いいたします。

高速時の回転信号ロストについて。

高速回転時に、エンジンが通常停止(AFTER-RUN)する場合、以下の原因と対策が考えられます。

  • 反射テープ幅が狭い。→テープ幅を大きくする。
  • IRセンサーが振動している。→センサー取付を見直す。
  • 環境ノイズが信号に混入している。→グラウンドをしっかり取る。

なお、システムバージョンv23以降では、信号ロストが1回のみの場合、モデルベース制御により噴射・点火タイミングの演算を継続するため、基礎耐性がある程度向上しています。

ただし、根本的な原因を解消することが最善策なので、あくまで上記対策の実施を最優先としてください。